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[ネイティブスタッフ]三浦大知 あるべき姿の自分に戻る素敵な渓流レポートVOL.01

皆さまこんにちは、昨年からディスプラウトネイティブフィールドスタッフを務めさせていただいております三浦大知と申します。

私は、新潟県在住で主に新潟県内の河川を中心にトラウトフィッシングを楽しんでいます。皆様に、「ディスプラウト」=トラウトフィッシング、新潟県の河川の魅力が伝わると嬉しいなと思います。よろしくお願い致します!

さて、ここで私のホームフィールドとなる新潟県の河川特徴なのですが、新潟県は四季がはっきりしており冬には雪が多く夏は暑いです。冬の山の降雪量が雪代となり水位にも大きな影響を与えるのでその年、またその地域や山の降雪量が釣行の上で重要になってきます。今シーズンは、冬の降雪量が少なく解禁当初から入渓がしやすい反面、例年に比べ暖かい日も多かった為 雪解けが早かったり雪ではなく雨が降ったりと早期から雪代による増水が多いシーズンだと感じています。しかし、雪代による水位も大切なのですが、昨年の夏の新潟県は連日の猛暑と雨が殆ど降らなかった事による渇水、水不足が深刻でした。中には枯れてしまった河川や高水温と渇水の影響で魚の死骸が多く見られる川もあったので、その影響がどれだけ今シーズンに響いてくるかが心配でした。

これらを踏まえて、私の今シーズン初期のテーマは「魚探し」!その河川の昨年の状態を思い出しながらどれだけ魚が残っているか?を調べるべく解禁日から気になる河川を釣り歩いています。そして、数河川釣り歩いてみて感じた感想ですが、「例年に比べ圧倒的に魚の反応が少ない」ということ。例年であれば初期の低水温による反応の良い悪いはありますが「居る」事は確認できていたのですが、昨年の夏の猛暑渇水の影響なのか今年はそれが圧倒的に少なく、また反応のある河川とない河川の差が大きいのが現時点での印象でした。居るけど反応してないだけだと心から思いたいのですが今年は「少ないチャンスをしっかりモノにする」事が大切になりそうです。

そんな中で解禁日からの釣行で出会えた魚を紹介したいと思います。

まず1番最初の釣行は解禁日の3月1日!

選んだのは本流に注ぐ一般的な規模の渓流。とりあえず魚の顔が見たいということで、渇水で川が枯れても本流からの魚の供給が望めるこの河川を選択しました。この日は夜明け前から雨が多く降り雪解けも進んだこともありかなり増水したコンディションでしたが、せっかくの解禁日なので釣行、増水により流速が増して本来 解禁当初に反応の良い流れの緩いたるみや淵がなくなってしまっている状況の中 釣り上がると水深の少し深めの比較的ストレートの流れの筋がありました。増水して流芯の流れは早いのですが流芯脇にはヨレて、流れの比較的 緩い所ができていたので、そこを「ラーカムア50HS」で狙います。

因みにSではなくH Sを選択したのは、流速が早く水深があり押しの強い流れの中でもしっかりこの時期魚が居ると思うボトムに落とし込めるからです。ボトムに落とし込んだルアーを平打ちアクションで誘いますが反応が無いためロッドを立てて軽く煽って縦のアクションで誘うと小さなアタリがありましたがヒットせず…

ラーカムアは、フォール時にもヒラヒラと揺れながら誘う事ができ、それに反応したのでやはりゆっくりとした誘いが有効だと考え、次は上流側に回り込みダウンで流れを利用して一ヶ所に留めながら誘うとヒットしました。

解禁魚は小さなヤマメでしたが、五ヶ月ぶりの再会はずっと会っていなかった親友に久々に会えたような気分でした。まずは顔を確認できた事に一安心でした。この日は雨も強くなってきたこともあり安全も考慮して終了。

 

その後の釣行は全く反応のない川、とりあえず反応のある川などを見ていく中で一尾の印象的な魚に出会う事ができました。この日 選んだ川は、比較的小規模の渓流、川幅は細いですが長さが長いのが特徴の川ですが雪代により、いつもよりやや水量は多め。比較的浅くてストレートな川なので少ない川のカーブのぶっつけや流れ込みなどに魚が溜まりやすいのでテンポよくサクサク釣り上がります。所々で魚の反応を得られるもヒットまで持ち込めない状況が続く中、蛇行した流れが護岸された岸にぶつかりストレートな流れに変わるポイントに出会しました、この川の中では水深がある方で流れが一度岸にぶつかっている為 流れも比較的緩くなっているのでラーカムア50Sを選択。HSではなくSを選択した理由は比較的緩めの流れをゆっくりネチネチ誘いたいから。アップにキャストしたルアーをヒラヒラとアクションさせながら引いてくるとチェイスがあるものの食い切らない…ただやる気はあるものの追いきれていない印象だったので流れに馴染ませるようにアクションとアクションの間にしっかり「間」を取りながらスローに誘うと3度目の攻防でヒット!ネットインした魚は、越冬したであろう錆びたかっこいいヤマメでした。

サイズは20センチ程でしたが、なかなか厳しい釣行が続いていた事と精悍な顔つきと産卵活動から回復したであろう再生して白く伸びた尾鰭、腹鰭に野生の逞しさのようなものを感じ感動しました。魚が大きいわけでも大量に釣れる訳でもないですが、こんな嬉しい気持ちを味わう為に私たちトラウトアングラーは山の中を歩き回っているのですよね。

今回 使用したラーカムアは、平打ち系ミノーの中では「水噛みが良い」事が特徴で、自重4.0gの 50sはしっかり流れに食いつかせながら「間」を入れた時にもストンと沈まずユラユラとゆっくり動きながら沈み、スローに誘い易いのが強みです。今回のような比較的緩めであったり、水圧の緩いポイントではラーカムア50 Sの出番です。

逆に同じスローな誘いでも解禁日釣行のような流れや水圧、流れの湧き上がりが強くルアーが下流にすぐ流されてしまう状況ではラーカムア50H S(5.2g)でしっかり沈めて底に沈もうとするルアーを、ロッドを立てて「底を切る&アクション」しながら底付近をホールド(レンジを保持する)するようにしてネチネチ誘います。

同じサイズとシルエットでもシチュエーションごとに使い分けできるのがラーカムアの強みだと考えています。

と言う事で、まだまだシーズンは始まったばかり(^^)v 解禁当初は、盛期に向けての下積みであるとも考えています。今回のような魚達との出会いから変わりゆく新潟の四季の季節の進行と共に魚の動きを追い、怪我の無いよう安全に万全の装備で川を歩いていこうと思います。

【使用タックル】

ロッド:パルフェ51m

リール:DSカーディナル3BRX

メインライン:PE0.6号

リーダー:フロロカーボン1.5号

ルアー:ラーカムア50S & 50H S

三浦大知