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[ネイティブスタッフ]三浦大知 あるべき姿の自分に戻る素敵な渓流レポートVOL.02

皆さまこんにちは。
ネイティブスタッフの三浦です。
    
渓流シーズンも正に盛期を迎えたといったところでしょうか、私も時間の許す限りフィールドに出てトラウトフィッシングを楽しんでいます。

さて今回は今年リリースされた「アークトゥルスウォーター」についてのご紹介です。
私は「AW51-2 マックノート」の開発に携わらせていただきましたのでこちらについて説明していこうかと思います!

まずこのロッドを簡単に表すと「この一本で中規模の渓流から中本流域までを高次元で攻略できるロッド」です。

51というレングスは一般的な渓流ロッドに代表されるレングスですがパワーはMという事で一般的な渓流ロッドに比べて硬さと張りの強さを実現したロッドとなっております。

このメリットとして一つは使用できるルアーウェイトの上限が一般的な渓流ロッドに比べて上がっていることが挙げられます。

「ラーカムア 50HS」をはじめとした5㎝クラスのヘビーシンキングミノーを中心として私が使用した感覚だと下は3.5g前後バルサミノーから上は7センチクラスまでのシンキングミノーまで(※引き抵抗は大いに関係あるので同じ7㎝でもロングリップの引き抵抗が強いタイプなどは少ししんどい)快適に扱う事ができます。

程よい張りの強さはルアーの操作性の良さに寄与しています。

渓流域で飛距離を出した先、増水した条件や淵など深いレンジでルアーを繊細にコントロールしたい時にティップが入りすぎないので必要最低限のロッドアクションで抜群の操作性を実現しています。

こちらは今シーズンの釣果、増水した川の深みに「ラーカムア50HS」をボトムに送り込み細かいアクションでフォールを織り交ぜながらヒットさせた30半ばの岩魚。


平水の渓流での大場所で飛距離を出した先で「ラーカムア50HS」を軽快に操作してヒットさせた尺位の岩魚

私の住む新潟エリアではシーズン前半は雪代による増水でハイウォーターになりがちです、水温も低めで魚もボトムにへばり付いている事も多くボトム付近を狙う事が多くなります。そして雪代で押しの強い流れの中でルアーをコントロールしなくてはならないのでルアーが流されないように必要最低限のロッドアクションで「なるべくその場にルアーを留める」事が釣果に繋がります。
ロッドの張りは“ルアーをキビキビと積極的にアクションさせる事”をメリットと謳われます。勿論それも正解ですが深いレンジでの繊細なルアーのコントロール性にも同じくらいメリットがあり正に「AW51-2マックノート」の良さを実感した釣行となりました。

パワーのあるロッドは一般的に「ゴツい」イメージがありますがブランクスの素材も最上級のものを使用しており細身で非常にシャープな使用感になっています、曲がりとしてはティップから2番目ガイド付近までは張りが強いのですがベリーがある程度曲がるようになっています。これにより張りが強い事による「パキパキ感」は軽減され、魚をかけたらしっかり曲がる「釣り味の良いロッド」となりました。
20センチ前後のレギュラーサイズでも楽しく釣る事ができます。
バットの方は硬いというより筋肉質で粘るような調子でMパワーに恥じないトルクフルなパワーを実現させているのでファイトを楽しみながらもまだ余力を残している安心感があります。

余談ですがプロトのモデルは硬さと張りにフォーカスしすぎてまさに「パキパキ感」のあるロッドになってしまい操作性は良いのですが渓流域で良く釣れる20センチ前後のレギュラーサイズの釣り味が落ちたりダウンで流している時に細かいバイトを弾き易くなったりしてパワーダウンさせた経緯があります。

また、張りのあるブランクスは渓流域に比べてワンランク上のルアーサイズ、そして魚のサイズも望める里川や中本流域でのクロス〜ダウンの釣りでもロッドパワーが負ける事なく使用できます。渓流ロッドのような軽快な使用感でこれらの流域で安心感を持って勝負出来るのは心強いです。

セカンドシーズンC &Rエリアでのレインボー
(ロッドはプロト時デザイン)

6〜7㎝クラスのヘビーシンキングミノーを使用しての本流ヤマメ

ざっくりとAW51-2について説明してきましたが更に詳しい内容や私が去年のロケで出逢った素晴らしい魚の内容が「鱒の森七月号」に掲載されていますので是非ご覧になってください。

「AW51-2マックノート」はルアーの操作感を大切にしたい渓流アングラーやショートロッドで中本流域でガチンコ勝負したいアングラーには是非おすすめです。
張りのあるブランクスによるダイレクトな操作感はトラウトルアーフィッシングの醍醐味である「ルアーを操作して釣る」面白さを最大限に感じられ、また魚をヒットさせた時のダイレクトな躍動感は本当に癖になります。

アークトゥルスウォーターはその他モデルも個性的なモデルが揃っております。ハイエンドロッドという事もあり決して安価では無いロッドとなっておりますが皆様のかけがえのないトラウトフィッシングの「最高の瞬間」を彩るのに相応しい最高のロッドを是非いかがでしょうか?

今シーズンも皆様安全第一にトラウトフィッシングを通じて「最高の瞬間」を積み重ねていきましょう。