REPORT

総合プロデューサーであり開発者でもある【森田純也プロ】ピコチャタクラMD-SS 開発秘話パート1

黒い特務機「DSLT1000S-P」遂に発売され現場でも使われている方と出会い「その使用した満足度を聞き」非常に嬉しく思います。

中級リールのポジションはここまで覚醒すると言うロマンの一品ですので、夢と希望をいっぱい詰めてお使い下さい(笑)

さて今回のレポートは、このDSLT1000S-Pに付属されているルアー「ピコチャタクラMD-SS」の開発秘話をお伝えしたいと思いますので最後までお付き合いください。

※ 下記画像は、DSLT1000S-Pに付属されている

     「ピコチャタクラMD-SSブラックジェラートKⅬ」

時は丁度1年前・・・・・とある大会での対戦で釣っても釣っても追いつけない接戦の試合をしていました。結局、1匹差で負けてしまい悔しい思いをしたのですがその敗北が開発魂に火を付け「ピコ・チャタクラMD」を作る構想が生まれたのです。

 

実は釣勝てない理由は試合中に気がつき発見していて何とかテクで(笑)リカバリーして対応していたのですが、その時のイメージを持ち帰り頭の中で何度もシュミレーションしてイメージを高め求めるルアーの具現化に取り掛かったのです。

ところで皆さんもご承知だと思いますが、ピコ・チャタクラシリーズはと申しますと

① ピコ・チャタクラDR-SS「ディープレンジスローシンキング」

② ピコ・チャタクラDR-F 「ディープレンジフローティング」

③ ピコ・チャタクラDR-SSS「ディープレンジスーパースローシンキング」

④ ピコ・チャタクラMR-SS「ミディアムレンジスローシンキング」

※ 下記画像はヤバイオリカラ軍団・・・・・・(^^)v

の4タイプがラインナップされています。基本的にはクランク性能を追求、チャタクラのダウンサイズとしてボディーを小さくし「釣れない状況下」でのスローリトリーブで使うマイクロクランクなのですが唯一の欠点は「スピード」となります。スピード・・・・? それは、クランクの使用概念としては狙ったタナ「深さ」までグリグリして潜らせそこからスローリトリーブして釣るのが基本であり理想的な使いかただと思います。近年では、ライザーたるテクニックで浮かせて沈めてを行い縦の動きもいれて誘う手段も今や当たり前の使いかたです。しかし、問題はグリグリのタイミング「潜らせる間のバイトゾーン」が近年の釣り方としては非常に重要視されているのです・・・・。クランクの特性として急降下的な潜り方をするのがクランクとも言えます。例えば、イーグルプレーヤーなどを例にすればイーグルプレーヤーは細身のファット系ミノーに属するルアーであり潜り方も徐々に潜って行くタイプのルアーです。つまりクランクは急降下で潜りミノーは徐々に潜る。勿論、全てのタイプがこれに当てはまることではありませんが基本的にはこの説明が解りやすいと思います。

潜り方の違いによるバイトゾーン

では、クランクとミノーの潜り方をご理解いただきましたのでそれがどうして釣果「スピードに繋がる」のかの話をしたいと思います。解りやすくするために放流魚からの流れで説明します。解き放たれたフレッシュな放流魚は皆さんも承知の様にスプーンで攻略します。やがてバイトが小さくなりカラーローテーションやウエイトローテでセカンド的魚を攻略します。そしてサードに入る手前で実はマイクロクランクかミノーの出番がやってくるのです。

特に放流量が多ければ多いほどこの傾向は強くなると考えてください。

続きはパート2で・・・・