やっと、暑すぎた夏も終わり、秋を感じる今日この頃の亀山和彦です。
そろそろエリアトラウトもシーズンインとなり各地で現場イベントも
毎週の様に開催される季節がやって来ました(^^)
私の場合は、年間を通してシーズンインしっぱなし・・・(笑)
今年の夏は、自身初のプラグ開発にたずさわり、とにかく現場テストに
重点を置き、なるべく多くの管理釣場でのデーター収取に努めました。
そこで、今回のレポートは「ガメクラ」とは何者?
って感じの開発秘話をお伝えいたします。
長文ではありますが最後までお付き合い下さい。
2018年 今年のフィッシングショー横浜で、お披露目したガメクラ
(当初は仮名で亀ニョロ)と呼んでいました。
開発の切っ掛けは森田Pから・・・・・
「亀さん・・・プラグつくちゃいなよ~」
軽いノリで指名されてからが始まりとなり真剣に考えた私・・・・。
途中どうすれば良いかわからない私に、森田Pが
「簡単な絵をかいて下さいと」
そこで、描いてみました(笑)考えて考えた形がこちら!
ラフデザイン(^^)v この時点では、良くあるニョロ系プラグその物。
私の固定概念がそうさせたのでしょうね。
そして、フィッシングショー横浜で登場!
見事に、私の書いたデザインが立体化され展示されました(^^)v
その後、開発はこの1個のプロトから全てが始まります。
釣場に行き投げて泳がしてみると思いのほか優秀なでき・・・・・
ただ、理想の状態まではほど遠い・・・・
そこで、新たに3種類のサンプルを用意してもらいリップの大きさ違いや
ウェイト違いなどを泳がせて「しばらくは、違いからの効果」
を見極めていました。ガメクラ開発においてのテスト段階で最も時間を
掛けた工程がこの作業となります。
乳白色のプロトルアー3個をひたすら投げ込み「せいや・そいや」から
の「まだまだぁ~」の連続・・・・・。その結果、私が感じた2つの疑
問点を森田Pに話し分析・・・・・早急に対応してくれて、またまた
「せいや・そいや」からの「まだまだぁ~」
の連続で試すことができました。その疑問点とは・・・・?
① 追ってきた魚がルアー直前で見切るその判断の理由は?
② 追ってきた魚が何に判断して口を使うのか?
この手のプラグには良くある現象「タイミング」です。
皆さんも体験済みだと思いますが、スローにユラユラと泳ぐニョロ系
ルアーって集魚力からの追尾からのフッキングってな順番でヒットに
持ち込みますが見切られるのも多々ありますよね。その見切られる見
切られ方が様々であり考えたら考えるほど謎なのです。今までもこの
様な疑問はありましたが、その解決策はカラーチェンジや違うタイプ
のルアーに替えてアプローチして納得はしていましたが、ひとつのル
アーだけに拘り追求していると「すごーく」疑問に思うのです。その
結果からひとつの答えが・・・・
「寄せの浮力と食わせの浮力の融合点」
という答えが見えました。更に、もうひとつの疑問は・・・・
こちらは企業秘密ですので書くことはできません(笑)
とにかく、見切られない何かをデーター化できれば必ずヒット率が上
がるはず、と考え初めてからパターンを見つける努力に変えてテストに
望んだのです。すると、行くエリア、立ち位置、魚の状況などにより、
反応するプロトタイプも確実に違いが出てしまい私をより悩ませさる
結果となりました。もはや、自分では決められない程のエリア別の
レーシング仕様となったガメクラ。レースの世界ではサーキット別で
車を仕上げます。それと同じくガメクラもエリアごとに確実に美味し
い領域があるのです。盆休みが明け、仕上げも最終段階となり、ほぼ
毎回となりには森田Pが一緒に釣りをしている状況。なかなか決められ
ない私にあきれた森田Pが
「亀さん・一番使いやすい物にして下さい」ねェ・と・・・・・。
この一言が非常に私の心を楽にしてくれました。
「後に、大変な事態に発展する結果になるとは知れず・・・」
そして出した答えを告げていよいよ型成形物のサンプル上りを待ち
ます。 「加賀フィッシングエリア様での最終テストにおいて」
国内生産で進行しているので、翌週には型が完成して早速 私の手に
「使いやすい」サンプルのガメクラが届きました。
それを試すために我のホーム FF中津川さんへとGO・・・・・。
釣れます。使いやすいです。これで良い。と思いましたが、持っていた
レーシング仕様のガメクラを投げると釣れ方が半端なく釣れる
のです。薄々は理解していましたが違いの分かる男としては譲れなく
なってきました。やばい、既に量産に入る状態の最終チェックの作業
のはずが、仕様変更を今更森田Pに言ったら殴られる・・・・!
ですが既に変更したい気持ちで心が揺らぎ始めてしまいました。
その日の帰り道 森田Pと晩御飯を食べながら今後のガメクラの
プロモーションについて話しをしている森田P。
しかし、私はもじもじしながらタイミングを計り森田Pに変更したいと
思いきって告げてみました。
すると、森田Pの顔が鬼の形相に変わり始めました・・怖 怖 怖
「亀さん・・今まで何をテストしていたのですか」
と、やはり凄く怒っています。
更に、申し訳ない感じの叱られた犬の様な私に森田Pは
「亀山スペシャルは必要ない」とまで言われました。
「因みに亀山スペシャルとは私にしか使えこなせないルアーの事」
確かに多くのサンプルを試し多くの管理釣場でテストしましたが、
私の中ではガメクラはボディーローテーション化され2つの答え
に辿り着いていたのです。しかし、口に出した以上は引けません。
流石に私も反撃の狼煙を上げて攻撃態勢に入り変更したい理由を
事細かに説明します。
「台湾ラーメン屋で3時間の口論」(笑)
すると、全てを知っていたかの様に森田Pは言いました。
亀さん・・なら「中津川で釣れるセッティングでいいんじゃない⁈」
の一言・・・・・。思わず
「ハイそれでお願いしますと・・・・・」(^^)v
お解りでしょうか? 私の出した2つの答えの内容を・・・・・
それは?
・ひとつは、止水タイプの管理釣場仕様・・。
・もうひとつは、流れがある管理釣場仕様・・。
実は、この2つの選択が最後の最後まで私を悩ませる原因だった
のです。森田Pから言われた言葉
「一番使いやすい物にして下さいね」
の言葉で決めてしまったのが実は止水向きのタイプの物
なのです。しかし、私がホームにしている管理釣場「FF中津川
さん」には流があります。既に、その答えを知っていた森田Pは後
に自分もどちらが良いか判断に困っていたと言っていました。
「釣れると使いやすいは必ずしも比例しません」
森田Pも私に同行して後半は一緒に釣り場で私のテストをみて
いました。結果的にはどちらを選択するかを観察していた様ですが、
最後はやはりマイエリアルアーと言う事で、ホームFF中津川さんに
最適なセッティングの物に決定しました。
とは言え勿論、何処のエリアでも、釣れますよ!
良く聞く「プロトは釣れたんですけどね〜」は
一切ありません!製品版もすごーく良く釣れます(^_-)
ステイン、マッディポンドでも戦力となりますが、クリアポンドの
デッドスローでスレ鱒達と真っ向勝負がガメクラ の醍醐味です。
「亀仙流道場にようこそ!」
上記画像は、テストで使ったガメクラ達です。
そして、下記はガメクラの広告です。
いかがですか、この私のやりきった感満載の表情を・・・・(笑)
スペックは、サイズ44㎜ ウェイト2.3g とクランクにしては軽いウェ
イトとなっていますが、スプーンタックル「エステルライン」
で投げられるニョロ系クランクです。更に、幾つかギミックを詰め込ん
だガメクラ・・・・先ず目に付くのはサイドウィング!
ファーストリトリーブ時のオーバーアクション制御とニョロ特有の
ロールアクションをウォブリングよりの動きにする効果があります。
そしてリアカップはテールでの水噛みを狙いデッドスロー中のイレギ
ュラーアクションを誘発。テールフォルムは先端をシャープにしつい
ばむようなバイトをフッキングへ持ち込みます。そして、こだわった
のが、フック絡みをしないベリーとテールの位置関係、前後8番フック
の場合フック絡みはありません。その心は、基本スローな釣りとなりま
すので、その一投が無駄になりません♫
カラーは、定番の黒茶・花茶。茶ジェラート・春ピンジェラート・
ベリーブルーチョコと 蛍光系カラー、グロー系カラー、食わせ
系カラーの全12色状況によって明確に必要し反応するカラーをご
用意しました。
反応が薄い時はカラーローテでハマる色を探し出すのも、楽しみ
のひとつ(^_-)シブい状況下で連発するロマンをガメクラで追求す
る遊び・・・・(^^)v
※かなり中毒性のある釣り方ですから、投げ過ぎにご注意を(^_-)
そして、こだわったのは (寄せの浮力)と(食わせの浮力)の融合
このキーワードがスレ鱒達に口を使わせます♫
更に更に、このガメクラでスローリトリーブのコントロールができ
たら次は、超スローの領域の扉を開きましょう(^^)v せいや・そいや
して受け身の連続技を修得できれば楽しいドSの釣りがあなたを誘います
発売は10月を予定しています、もう少々お待ちください♫
PS:トラキンエキスパート残留が決定しました♫パチパチ・・・
今シーズンエキスパート戦でこのガメクラが活躍してくれる事を信じて
頑張りますので応援ヨロシク(^^)v
それと、アングリングfan11号のDAYSPROUT連載ページも
是非、見て下さい。プラグ編としてトーナメントVer.とプライベートVer.
との比較にて誰よりもFF中津川さんで釣りをしている私の攻略方を
ご紹介していますので必見ですよ。プラグ処女作となった私のガメクラ
ですが、より使い方を知りたい人、週末のFF中津川さんでお待ちしてい
ます。あ・・・・10月からは東山湖に居るかな・・・・・(^^)v
DS亀山和彦