REPORT

総合プロデューサーであり開発者でもある【森田純也プロ】夏の近況レポート!

ズバリ 表層攻略 !

そんな訳で今回のレポートは、DAYSPROUT的サマーシーズン攻略法をお伝えしたいと思っていましたが巷で「またまた密かなブーム」を巻き起こしている素敵なルアー「ファットチャタクラMR」について迫ってみたいと思います。


少しファットなボディが秘める力!

チャタクラより一回り大きいボディは、抜群の遠投性能と強めのアピールを実現。竿抜けのフレッシュな鱒にボリュームとブリブリの波動で広範囲にアピール。レンジは水面下約30cmをメインに、ロッドポジションで最大約80cmまで潜らせることが可能。

近年定着しつつあるエリアのベイトタックルとの相性も抜群。

Length 37mm Weight 4.8g 

こちらが商品アピールの説明となりますが、他社では無い完全無欠の唯一無二のファットボディーの実力とは何か?  と聞かれたら・・・それは、「四方八方にアピールでき小さいマスも確り釣れる」って言う方が一番解りやすいと思います。そして、サマータイムでの実力は正に単独飛行の天下となります。ただ、アプローチが基本的に表層テロテロ巻きで簡単に楽しむことが可能なのですが、バイト数とフッキング数の割合が上手くいかにのがこの釣り方の宿命・・・↴                                        

先日とある大会に参加してそれなりにファットチャタクラMRで釣れるアピール「パフォーマーとしての役割(笑)」も果たせましたが、日頃から使っていただいている方の感想と今回の活躍からも、とあるトップトーナメンターの方から気になるお言葉をいただきました。

ならば本格的に「この夏のテーマ」として取り組もうと思い早速いろいろと検証してみる事にしたのです。

因みに、とあるトップトーナメンターの方からつぶやかれた言葉とは・・・・

「あのバイトが全て取れれば神ルアーになるなァ・・・・」と!

ですよねェ。渋い状況でのあのバイト数は凄く魅力的だと思います。「開発した本人も同じ意見」。ですが水面の釣りであり、いささか魚のくわえた運まかせ的な内容でもあるのでキャッチ率を向上させるにはいったい何が必要なのか?それとも単純明快にキャッチできればラッキー程度に考えるべきなのか?・・・・そこでファットチャタクラMRを神ルアーにする為にテスト項目を下記にて決めてみました。

① 理想的な針「フック」を見つける

② 理想的なラインを見つける

③ 理想的なロッドを見つける。

                                        

ただ。③に関してはショート掛けグラスが楽しいので特に検証はせず・・・その代わりにロッド2本体制で①と②を検証いたします。

因みにロッドは「スーパーアンディーン51UL」を用意。

まずは②のラインについて検証。フロロ2.5ポンドとPE0.3号を同じリールにセットして針は標準装備のCK33#6からスタート。           

ところで訪れたフィッシングフィールド中津川さん。真昼なのにファットチャタクラで入れ食いです。

御覧の様に釣れすぎでフックも伸びちゃっています(笑)

とにかく「激熱なFF中津川さん」魚のストック量もさることながらファットチャタで毎回バイトがやってきます・・・・。

最初はフロロラインで試していましたがショートバイトがやはり掛からない。でも何度も何度もバイトがあります。最終的にはヒットしてくれますがバレることも度々・・・・・。

正にこの感じを打破しなくてはならない状況。

続いてラインをPEに変えてトライ。やはり感度が良い分 着水後の巻き始めバイトやファーストバイトが効率よくフッキング!そして バレません。ところが、しばらくやり続けると明らかなフロロとの違いに気がつき「やっぱり」と思うのです。

文章にするとこんな感じです。

フロロライン使用時:とにかく1回のキャストで沢山バイトを感じるができるが「バイト数とキャッチ率」に差がある。

PEライン使用時:ルアー着水後のヒット率は抜群だが着水から巻き始まてからの「バイト数はフロロに比べると半減」。

いかがですか皆さん・・・・・。つまりラインの違いで明確な分析結果となりその違いが体感できました。では、どちらが正解か?を求めるのであれば、それは「フィッシングスタイルの違い」ではないでしょうか・・・・。私の場合、気持ち的な不安要素もあるので「常にバイトを感じたい」という気持ちがあります。そして、ルアーをくわえた魚の自重を感じとるアワセを楽しみたいとも思っています。しかし、それではお題の内容の神バイトからの神フッキングに持ち込める検証にはなりません・・・・・。ただ、エステルラインという選択もあるのですがリスクがありオススメできませんね。多分 ルアーが重いのでフルキャストしたら「タカ切れ」してしまいますからねェ(笑)

ライン選択は状況で使い分けるのが良いと思います。因みに、「フロロとPE」でのバイト数の違いは、ルアーにアタックしてくる同じ魚のアタック数で比較しました。「マイクロスプーンなども同様にクリアーポンドで楽しめる魚との対話です」。フロロだと多少のミスバイトでも何度も同じ魚がアタックしてくれます。しかしPEだと、一度ハリに触れたら大半が二度とルアーを追う事なく去っていきます。つまり、ハリに触れた瞬間の違和感が魚にとって「許せる・許せない」の基準があるのでしょうねェ(笑) そうそう良く、くわえさせて反転させるにはナイロンが一番と昔から言われていますが、この検証からもその意味が理解できるのではないでしょうか・・・。 そんなの当然の話だよと玄人の方などは思うでしょうが、私もその辺の話は当然以前から理解もしています。ただ、それもアプローチ法のひとつであり検証結果のひとつだと考えていただければと思います。と なると やはり「ファーストバイトとをいかに物にできるか」を考えるのであれば次は、ルアー事態に集中して考えるの早道の様な気もします。現に「フッキングの良いプラグ」って言う物も実際には存在しています。では、ファットチャタクラはフッキングが良いプラグか・・・・?と問われれば正直、答えはNOです。あのファットなボディーですので当然 魚のクチに入る大きさではありませんし全体が丸いので「スッポ抜ける」形状となっています。その分、魚を寄せる力やスイッチを入れる動きが抜群に良くそこがファットチャタクラの魅力といえます。つまり根本的な解明は魚に最も近いハリとの愛称が神ルアーへの近道なのではないでしょうかと考えるのが妥当であり項目の①がもっとも重要・・・・。標準フックのサイズからのサイズアップやダウン、更にハリの形状を突き詰めることでフッキングの確立を上げる事がその答えなのかも知れません。次回は、ファットチャタクラMRの「サマーシーズン向のベストフック!を探す」についてレポートしたいと思います。

楽しむ釣りから勝てるルアーへの道を今更ながら追い求めている森田Pでした。