REPORT

10周年限定モデル「エクスタン511ULファイナリー」開発秘話!

さて、新年も明け新しい年がスタートとなり我々釣具業界としては「いきなり」の最大のイベント「フィッシングショー横浜」が目前に迫ってきました。

皆さん、良い正月を迎えられましたか・・・・・スタッフの森田です。

冒頭のコメントどうり既にフィッシングショーの準備にドタバタな年明けとなっていますが現場テストも行ないルアー開発に七転八倒しております。

そのフィッシングショーに向けての新商品の案内も徐々にお伝えしていきますが、2019年の発売が確定している商品を今回は一品 開発秘話をからめてお伝えしたいと思いますが、少し長文になりますので最後までお付き合いください。

紹介商品

10周年記念限定モデル「清水栄次氏 最後のモデル」

  エクスタン-511UL ファイナリ―

清水栄次氏とは・・・・・

エリアトーナメンターとしてトラウトキング選手権で「スリータイムマイスター」を実現し、管理釣場ドットコムでも年間優勝を獲得。無敵の異名を持ち常に大会では上位に名を列ねる実力者。DAYSPROUT創立においてメインテスター&アドバイザーとして君臨。多くの実力派選手からも一目置かれる存在であり伝説も多く残している。

エクスタンとは・・・・・

DAYSPROUTの立ち上げと共にシリーズ化をされた「エクスタン」は、近年ではテスター監修モデルとして「エクスタン・ツインファイャー」シリーズが展開されていました。このエクスタンと言うシリーズは、マイスター清水栄次氏が監修するエリアトーナメントモデルであり常に最先端の要素を取り入れたワンピースモデルを基準としたエリアトーナメントロッドです。

10年の歴史と共に歩む・・・・・

振り返ると10年はあっと言う間・・・。マイスター清水栄次氏と共にロッドの方向性や開発・テストなど思い起こせば昨日の事の様に思い出されます。その中でも斬新な発想をもたらしエリア業界ではどこよりも早く実用化した「マイクロガイドシステム」や「ロングソリッドテップ」。更に、低弾性カーボンの採用など新しい物への欲望はつきませんでした。そんな個性豊かで野性的な才能を持つ清水栄次氏も残念ながらエリアトーナメンターとしての幕を下ろさなければならなくなりここ数年は清水栄次氏をとりまくスタッフ達の願いを具現化したモデル「エクスタン・ツインファイヤーシリーズ」を展開していましたが10年の節目もありエクスタンシリーズに終止符をうつ決断をしました。

開発途中の最後の1本・・・・・

実は、清水栄次氏が幕を下ろすちょっと前にテストしていたロッドがありました。このロッド は今では名竿となった「エクスタン511ULフォースプライム」の後継機種としてテスト中のロッド。ところでフォースプライムと言えば「超高感度」が売りのモデルなのはご存じだと思いますが、この開発モデルはフォースプライムを全体的に2段階弱くしたロッドであり開発ネームを「フォースプライムライト」と呼んで実戦テストも数回おこなっていました。しかし、テスト結果から述べるとフォースプライムの長所「超高感度」がロッド全体を2段階弱くしたことで消えてしまい残念な結果となってしまいました。ただ、私も清水氏も意見は一致して「ロッドとしてのポテンシャルは高い」と評価をしていましたが「フォースプライムの名を付けるモデルではない」と、同時に判断もしたのです。その後、個人的に好きなアクションのため私がそのプロトを手放せなくなり常に使っていたのです。

再調整が必要・・・・・

お陰様で10年を迎えたDAYSPROUTですが何か「記念モデルでも出したいねェ~」なんって思い始めたのです。しかし、今から開発しても間に合わないので断念しようとも思っていた時に「ふっと」私の手元にある黒いプロトロッドが訴えてきたのです「日の目を見ずに終わる予定だった1本のロッドが・・・」。確かに非常に使い易く許容範囲の広い特殊なエリアトーナメントロッドなのですが私は主にピコ・チャタクラやピコ・イーグルを投げるのに最適なため自己満足的に使っていましたが他のスタッフからの評価も高く、このままお蔵入りするのは忍びないと判断しこれを10年目の記念モデルとして更にエクスタン最後のモデルとして再調整をすることに決またのです。

調整内容・・・・・ 

ここまでの内容をご理解された方ならお解りだと思いますがロッド開発でもっとも時間がかかり重要なのは「ロッドアクションのテスト」ただ、約2年ほど私が使い続けていたため既に十二分に終了しているにです。そこで見直すのはガイドスペックと全体のデザイン「コスメ」となります。どんなデザインに仕上げるかを考えた結果、記念と言えばやはり「赤でしょう」と言う事でとにかく真っ赤ロッドに仕上げることにしました。

更に、レッド日本アワビをふんだんに使い強調したデザインにしょうと決めたのです。

スペック・・・・・

全長は、5フィート11インチ「ワンピースモデル」。ガイドは全トルザイトチタンガイドを使用。リールシートは、レッドアルマイト加工にレッド日本アワビをダブルで搭載した金属パーツ。更に、高級木材「メープル材ですが特別に瘤のある所を購入した物を使用」。その木の模様が美しく表現させる為にレッドに染められた美しいローズカラーに仕上げてあります。勿論、ロッドカラーは、全レッドで「レッド日本アワビがバッドスレッド部3ヶ所にデザイン」されています。

最後に・・・・・

いかがでしたか? かなりゴージャスな仕様に仕上げられた最後のエクスタン・・・・・?   後は気になるお値段だと思いますが、今は御想像にお任せします(笑) ただ、言えることは、最高の日本の工場で最高のパーツを使い仕上げていることを是非 考慮して頂ければその価格も伊達ではないと思われます。DAYSPROUT10年の節目でありエクスタン最後のモデルはきっと最高のパフォーマンスを発揮してくれるはずです。ただ、残念なのは清水栄次氏と共に歩んできたエクスタンシリーズは、このモデルを発売して幕を下ろします。そして、その最後にふさわしく最後のモデル名が刻まれた「エクスタン511UL・ファイナリ―」

是非、実際にご覧いただきその全貌をご確認ください。

フィッシングショー横浜でスタッフ一同 お待ちしています。