REPORT

秋田テストレポート前編

「サクラマス解禁」

この言葉から多くの夢と喜びを求めるアングラーも多いのではないでしょうか?トラウトアングラーの最終章でもあるこのサクラマスは、時に気まぐれな魚であり多くの秘密を持ちアングラーの心を狂わせ魅了してやまない・・・・

さて、私もトラウト歴だけは悪戯に時を重ね、気が付くとキャリアだけは既に30年以上という有様。たびたびブログでも登場する中禅寺湖は今もなお私の心を付かんで離しません。

今シーズンは新しい魚種のテストを時間の許す限り行い、実際はネィティブトラウトへ行くタイミングがありませんでした。そんな中届いたスプーンのサンプルを持ち、一路秋田へと向かう事となりました。

東北道から秋田道をひた走ること約8時間、現地ガイドと合流し明日の解禁の情報を聞くが、我々が入る予定の雄物川は酷い濁りで釣りにならないとの事。他のアングラーも同じで米代に行くか支流の玉川にするかと選択を迫られる。ホテルに戻り軽い仮眠のあと午前2時に集合して向かった場所は玉川の実績ポイント。

暗いうちからアチラコチラで何やら気配を感じます。
早々に準備をして水辺に付くと見えるひとつのラン内におよそ15人くらいがひしめき会うと言うホットなポイント。長いランの上流側に立ち釣りをスタートするが誰一人待望のヒットコールが聞こえない。後にガイドからの話で下流で聞いた「歓声後のどよめき」のみでこのランの釣果は確認できていない。気が付くと日も上がりおまけに釣り人も数名残す程度の上りの早さ。一旦車に戻り次のポイントを見て回るが、やはり雄物川で勝負しようという事で酷い濁りを少しでも和らげてくれる現地ガイドのシークレットポイントへと向かう・・・・・・・。

川幅は広くなり緩い流の中に更に強く流れる流が形成されているポイント。濁りも上流にある支流からの影響もあり酷くはない、とにかくダウンで流し定位させ誘いチャンスを待つ。すると流れきってリーリングを始めた途端に鈍いバイトを感じロッドで合わせると生命反応がグイグイと伝わり首を振る手ごたへ。

流れにのり上流へと登ってくるのと同時にリールを巻きすんなり足元まで寄せると体高のあるサクラマスを確認、少し前かがみになりサクラマスネットに手を伸ばした瞬間、横の重く早い流れに走り出し生命反応の手ごたえがなくなった。

「やってしまった」

痛恨のバラシです。折れる気持ちは捨てて魚がいる事の確認と間違いなく自分の流しているレーンにサクラは存在すると言い聞かせ再び同じレーンを流し約60メートルほどで先でターンをさせると今度はPEラインから伝わるコンというバイトを確実に合わせる。

しかし、引きが弱い、魚である事は間違いないがあまりにも引かない。またバレたかと思いきや微かな生命反応を回収してネットに入れると銀色に輝く魚体をキャチする。

そして日頃から釣り慣れているサイズの魚の正体は、サクラマスでした。(笑) 

目標クリアー・・・・・・?

地元ガイドの確認もとり残念ながらサクラマスですね・・・・・・・・・(笑)というお言葉を頂く。

先ほどのビックサイズの後のこのサイズは正直微妙でしたがサクラマスアングラー達は祝福してくれました。「森田さん・サクラマスを釣り上げる事が大事なんですよ」という正に共通の価値観をもつ人達とのひと時はしだいに安心感へと変わっていきました。

そして、その日の夜。
もう一つの目標、秋田ナマズを釣りに出かけ現地ガイドをナマズのトリコに仕上げておきました(笑)。やはり初めてやる方には刺激が強いようですね。もう釣らずにはいられないでしょう。
あの激しいバイトを体感すると・・・・・・

後編につづく