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[LOLA新色開発秘話]清水栄次


いよいよ登場するLOLAの新色魔女シリーズ
実はボトム攻略カラーとしてテスト重ねていました。

ローラを試した事のある人は体感してしると思いますが、、、
とにかく飛ぶ、そして沈下が速い、でも限られた幅内で小さくヒラヒラと動く。
この動きが出せるのはローラ最大の特徴です。

特にスイミングがもたらす釣果は、時としてローラしか釣れない事が存在するほどの不思議なタイミングがあり、その理由は今だにハッキリとわかりません。
多分、必要以上の動きを好まない時があると言う感じでしょうね。

そんなローラと新色「魔女シリーズ」の組み合わせは色々なイメージを膨らませてくれます。
私の経験上、茶色はどのエリアでも効きますが、更に効くマジョーラとのコンビネーションが存在していました。
通常のマジョーラカラーでも効果はありましたが、光の角度による色変化が通常のマジョーラを上まわるスーパーマジョーラと言う塗料が入手できたのです。
 早速ペイントして手元に届いたサンプルを見た瞬間「これは釣れる」と直感的にわかりました。

※同じ3色を違う角度で撮影しました

【魔女シリーズの真骨頂】
テストをした結果は、驚きと喜びで満ち溢れましたのは言うまでもありません。
ボトムの巻き上げからバンプ、デジ巻き、シェイキングなど、驚く程のバイト数明確なアタリそして深いフッキング

その後、クリアーなエリアに行き魚の反応を見極める為に観察もしましたが集魚力も圧倒的でした。
ローラの持つ微波動の動きが今までにないボトム攻略スプーンとして生まれ変わった瞬間です。

ボトム攻略に使用されるタイプのスプーンは跳ね上げた時にアピールする事と落下速度が決めてとなります。
ローラは肉厚でスモール形状ですので跳ね上げと言うよりボトムを切らない程度でのバンプが理想となります。

ハリだけを底に付ける程度の微妙な跳ね上げをイメージして下さい。
そんなアプローチがローラだと可能です。

ローラのフォルムが生む動きと安定的な落下姿勢が非常に魔女カラーとのコンビネーションを引き立ててくれるのですが、私が最も驚いたのはシェイク時のポテンシャルです。
シークレットでしたが縦シェイクと横シェイクで展開するボトム攻略は正に水中の水生昆虫その物でペレットパターンとは違うイメージで魚にアピールしてくれました。

【カラーチョイス】
さて、その魔女カラーですが、ラインナップは6色揃えました。基本カラーとは異なり拘ったセレクトとなっております。
リリースが待ちどおしいですがしばらく御待ち下さい。参考までに簡単なカラーの使い方を説明します。

なぜなら、6色あると皆さん迷ってしまいますのでまずはご自分のフィールドに合った色から試してみて欲しいからです。

◆クリアー系ポンド
エリアの大小にもよりますがクリアー系のエリアにはグリーン魔女、ブルー魔女、パープル魔女、魔法のピンクがいいですね。
クリアー系のボトム攻略だと水生昆虫をイメージして下さい。
「クロカワ虫など」グリーン魔女、ブルー魔女、パープル魔女は水生昆虫の甲殻の色をイメージさせ魚を刺激します。
魔法のピンクは裏面がレッドグローですので色の点滅効果で魚に刺激するイメージで攻略して下さい。


◆マッディー系ポンド
マッディー系のエリアにはグリーン魔女、パープル魔女、魔法のブラウンがいいですね。
マッディーだと警戒心がクリアーより薄れますが水の色や湖底の色に合わせながら自然にアピールする事が重要です。
特にワンキャストワンフィッシュなどはマッディー系の方が多く見られるのもそんな事が理由ではないでしょうか。
あと魔法のブラウンには面白い工夫がされていますので是非傷だらけになるまで使ってみて下さいね。

【ボトム攻略】
ボトムと言っても様々なテクニックがあり、真似のできない技も沢山ある事は事実です。
例え練習して真似をしても理論や体に染み付いたタイミングで釣果は変わります。
そんな、限りなく繰り広げられる技はコアアングラーを魅了してやみません。

ボトム攻略の1つに、見えないプレッシャーがある事をご存知ですか?
バイトバラしが多発すると魚達も警戒してバイトすらしなくなるので注意が必要です。
その際、バイトが無くなるようならアクション「動き」を変えて連続ヒットに持ち込むように心がけると、より数を伸ばす事が可能でしょう。

また、ボトムでも巻きのスタイルは活躍します。
バンプやデジ巻きだけがボトムのテクニックではありません。スローリトリーブも忘れてはなりませんね。
着水後、ボトムを取りゆっくり巻き始めて浮き上がらせないようにボトムスレスレを巻いてくるテクニックはある意味神の領域です。
これが出来る人は当然他のレンジでもトレースできる腕を持っています。

この様なスタイルを出来る人は私が知る中でも極僅かな人達だけですね。
特に水深があり風などで思うようにレンジを刻みずらい時の底スレスレリトリーブはタナボケしてしまいがちですが、そんな時こそローラなら風にも負けず確りとボトムをとらえ浮き上がらずに攻略できる事を覚えて置いて下さい。

ボトムを取りゆっくりと巻き始めた瞬間のアタリってたまりませんよね、しかも沖のボトムでの巻き始め3回転くらいが理想ですね。

【最後に】
このローラ魔女カラーは今までに無いボトム攻略の新しい引き出しとして活躍する事は間違いありません。
まずは今まで使用していたスプーンとローテーションをして下さい。
ボトムスプーンも同じ物では釣果は伸びません。カラーローテーションやウェイトローテーション、サイズチェンジ、そしてスプーンの動きのチェンジを組み込む事が今後のテーマだと思います。

因みに私は、新たなテクニックでローラ魔女カラーを使い、爆釣を楽しんでいます。