REPORT

ネィティブレポート in 中禅寺湖

標高1269mの聖地も夏の気配を感じる6月下旬。
岸からの釣りが幕を閉じようとしている中禅寺湖へ行ってきました。

例年ならシーズンも終わり、釣り人の姿が消える時期でもありますが、今年は限られたルールと言う事もあり、釣り券を購入した時には既に20人ほどの熱いアングラーがきていました。

9時からのスタートですが時計を見ると20分が経過している。しかし、焦る気持ちもなくピンで決めていたポイントに向かう。

因みに、今まではかなりの激戦区でしたが、今頃なら入れると思いバックアップポイントすら考えずその場所に向かう。

・・・・・・・・・・・・誰もいません。

少し寂しいですが準備をしていると監視員の人が声を掛けてくれました。「貸切りだからがんばってね・・・・・」と励ましのお言葉。

既に太陽は高く上り心地よい風を受けて湖へと入ります。水温を計ると15度・・・

さて、訪れた目的は修正されたスプーンのテストです。スプーンサンプルはウェイト別で5アイテム。重さが絞り切れません。

沖に投げる前に足元でスイムチェックを行います。
ばっちりです。理想的な動きです。

その泳ぎとは・・・・・・・少しお話ししましょう。
中禅寺湖でのスプー二ングの最近(実はだいぶ前から)の主軸はスライド系の釣りです。特に大きい魚やこの湖にしか生息しないレイクトラウトには有効なテクニックです。

簡単に説明すると間を入れた釣り方ですかね。
比較的重いスリムなスプーンで後方重心、止めた時に左右に回転させて食わすタイミングを入れる。その方法はロッドアクションあり、リールの高速デジ巻きでもありと方法は2〜3パーターン。

当然、このスタイルに合わせるべく今回のスプーンは開発されました。仲間から「後方重心でありながらフォール姿勢をセンター寄りにしてバックスライドしにくいタイプが望ましい」と言うアドバイスをもらっていましたが、相反する理由もあり形状の見直しや曲げの入れ方など多くのサンプルテストをして今回にたどり着いたのです。

ちょい投げからの泳ぎも十分にチェックするが良い感じ。

ウェーディングしてから約10分、様々な状況を想定したスイムチェックが完了。
渾身のファーストキャストのはずが・・・・・ミスキャストに終わり回収(笑)。
気を取り直し、フルキャスト・・・・・・・・今度はバッチリです。遠投性能も良し。

一度ボトムまで沈めます。

8・12・18・24・・・・・ラインが緩み着底を確認。
スプーンに魂を送り込みます。

すると・・・・・・釣れました。

プロトスプーンとは言え、開始2投目でいきなり実力を発揮してくれました。
とても幸せなひと時です。

やはりネィテイブの1匹は嬉しいですね。
大きいに越した事はありませんが、小さくても喜びは下界の戯言すら忘れさせてくれる嬉しさです。

そして17時終了前3分・・・・・・
ラストキャストでコツンとアタリ・・・・・・・

結局、この日は思った以上の釣果を得る事ができ、今シーズンの私の中禅寺湖は終了となりました。

今回のテストにサンプルを用意してくれた工場の社長さんに感謝ですね。

そして、また来年、この地に立てる事を心より祈っています。